VRドライビングシミュレーター

INTERVIEWインタビュー

  • プロレーシングドライバー

    古賀琢麻

    TAKUMA KOGA

    1977年生まれ。愛知県名古屋市出身。2005年度、NASCARシリーズ「Grand National Division」に日本人初のフル参戦を果たす。現在「NASCAR K&N PRO SERIES」に参戦中。

開発者・古賀琢麻が考える
「T3R SIMULATOR」の未来

もっと実車の運転をリアルに再現できないだろうか?

私は子どもの頃からテレビゲームが嫌いで、カートばかり乗ってました。ゲームよりも現実のほうが圧倒的におもしろいですからね。でも、テストドライバーをしていたときに思ったんです。車両開発でもシミュレーターを使うんですけど、その性能がどうにも納得できない。もっと実車の運転をリアルに再現できるものはないだろうかと。そんなことを考えていたときに、知り合いがシミュレーターのハード(筐体)をつくっていることを知り、実際に試してみると剛性が高く、いい印象を持ちました。これを使えば、本格的なシミュレーターがつくれるかもしれない。それが開発の出発点ですね。

“VR酔い”を起こさず、50km/hから300km/hをリアルに再現

開発でこだわった部分は、50km/hでも300km/hでも、同じようにリアルさが感じられること。多くの人は50km/hでクルマを運転する経験はあるけど、300km/hの世界は実際に体験したことがないでしょう。私はその世界を経験的に知っているので、超高速域でのハンドリング、振動、足回りの動きを惜しみなく設計にフィードバックしました。
「T3R VR edition」においては”VR酔い”をなくすことに苦労しましたね。VR酔いは自分が想定しているクルマの動きとシミュレーターの動きに違いがあると起こります。だから実車からデータを取って、そのデータとシミュレーターの動きが限りなく近づくまで何度も何度もテストをしました。細かいことを言うと、100km/hでフルブレーキングしたときに、どれくらいの角度までノーズダイブするのか。タイヤの温度が何度まで上がると、接地感はどのように変化するのか。そういう部分を実際のデータとレーシングドライバーの経験を突き合わせてセッティングしていったんです。だから「T3R VR edition」に乗ってVR酔いはまず起こらないと思いますよ。

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